ブリの旬や美味しい料理は?釣り方も合わせてチェック!

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アイキャッチ画像出典:写真AC

ブリの特徴や生態

 

分類 スズキ目スズキ亜目アジ科ブリモドキ亜科ブリ属
和名 ブリ
学名  Seriola quinqueradiata
分布 北西大西洋に広く分布
特徴 体は細長く紡錘形sw、体側には黄色の縦帯がある。第一背鰭の鰭条数は5棘、第二背鰭は1棘29-36軟条。

ブリは英語で「黄色い尻尾」

ブリは漢字では「鰤」と表記します。名前の由来については諸説ありますが、年月を経た魚という意味で「経魚(ふりうお)」と呼ばれており、その「ふり」の部分が転訛した説などが有力です。漢字表記が魚へんに「師」であることからも、時間の経過が意識されていることが分かります。

 

英名では、ブリ属に分類される魚種を総じて「Yellowtail」と呼ぶこともあり、名前の由来は直訳が意味する「黄色い尻尾」の通り、尾びれが黄色を帯びることから来ています。

ブリは呼び名が変わる出世魚

ブリはご存じの通り、大きさによって名前が変化する出世魚です。地域によって違いもありますが、ここでは関東圏と関西圏での代表的な名称とその変化をご紹介します。

関東でのブリの呼び名

ワカシ・ワカナ(10~15cm程度)→イナダ(30~40cm程度)→ワラサ(60cm程度)→ブリ(80cm以上)

 

関西でのブリの呼び名

ツバス(10~15cm程度)→ハマチ(30~40cm程度)→メジロ(60cm程度)→ブリ(80cm以上)

 

ちなみに、ブリと呼ばれるまでに成長するには、約5年の歳月が必要だと言われています。

ブリの見分け方

ブリには姿がよく似ている近縁種が存在し、中でもカンパチとヒラマサは有名です。ここでは、それらの種類との見分け方をご紹介します。

カンパチ

カンパチとの見分けは、主に①上アゴ後端の形状と②体形、③体色と模様などで行います。①に関しては、ブリは角ばっておりカンパチは丸みを帯びます。そして、②については、カンパチはブリよりも体高が高く、強く側扁しています。③は、カンパチの方が全体的に体の黄色が強く、また、頭部に漢数字の八のような模様が入ることが特徴です。

ヒラマサ

ヒラマサに関しても、①上アゴ後端の形状はポイントで、それに加えて、②胸びれの位置、③胸びれと腹びれの長さが見分けのヒントになります。①についてはカンパチと同様、ヒラマサは丸みを帯びています。そして、②に関しては、ブリの胸びれは体を走る黄色い線に重ならないのに対して、ヒラマサのそれは重なるように位置しています。③は、ブリの両者の長さはほぼ同じなのに対して、ヒラマサは腹びれの方が長い特徴があります。

ブリの旬はいつ?

「寒ブリ」という言葉から分かる通り、ブリの旬は冬季である12月~翌2月頃までです。この時期のブリは、身が充実するとともに脂がよく乗っており美味です。購入する際は、頭が付いているものであれば、目が白濁しておらず透明感と張りがある、エラが赤く白っぽくなっていない、身がふっくらとしている、などの条件を満たすものを選ぶと良いでしょう。

 

切り身の場合は、血合いがしっかりと赤く褐色を帯びていないものが新鮮な証です。

 

ブリのおすすすめ料理

ブリは美味しい魚で、様々な調理法でその食味を楽しめます。ここでは、その中でも特におすすめの料理をご紹介します。

ブリ大根(煮つけ)

ぶり大根

出典:写真AC

ブリを使った煮物料理の代表格です。骨が付いたままのブリの切り身と大根を、酒・醤油・みりんなどを合わせた煮汁で煮つけた料理です。ブリのあらからは良質な出汁が取れ、その出汁を吸った大根は絶品です。

ブリの照り焼き

ブリの照り焼き

出典:写真AC

これもブリを使った定番料理です。ブリの切り身は焼く前に塩を振ってしばらく寝かせ、水気をよく切っておきましょう。そしたら、両面に焼き色が付くまで火を通します。その後、酒・醤油・みりん・砂糖などを合わせたタレを入れて、とろみが出るまで煮詰めます。甘辛いタレとふっくらとしたブリの相性は抜群です。

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ブリしゃぶ

 

出典:写真AC

ブリの脂が気になる方はしゃぶしゃぶがおすすめです。昆布で出汁を取ったお湯にくぐらせることで、余分な脂が落ちて刺身よりも食べやすくなります。キノコ類や野菜なども摂取できるので、より健康的です。

ブリの刺身

ブリの刺身

出典:写真AC

ブリの旨味をダイレクトに味わいたいのであれば、やはり刺身が一番です。旬のブリは脂が多いため柔らかく、甘味と滑らかな舌触りを楽しめます。定番のわさび醤油でも美味ですが、脂が気になる方は、しょうが醤油を使うとサッパリと食べられるのでおすすめです。

ブリのあら汁

ブリのあら

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刺身などにして出たあらは、あら汁にするのがおすすめです。あら汁を作る際は前処理として、塩を振って寝かせたあらを熱湯に入れた後に冷水で締め、その時にヌメリなどの汚れをしっかりと落とすことがコツです。あらからブリの旨味が出て美味です。

ブリの釣り方(ルアー)

ブリの釣り

出典:写真AC

ブリは防波堤などの陸地からでも狙える人気の釣魚です。ここでは、ブリのルアー釣りについてご紹介します。

ジギング

ジギングとは、ジグと呼ばれるルアーを用いた釣り方のことを指し、ブリの場合はメタルジグの使用が一般的です。タックルとしては、ロッドは5~7ft(約1.5~2.1m)のジギングロッドを、ラインはPEの3~5号、リーダーにはフロロカーボンの12号前後またはナイロンの40~80lbを使用します。リールは4000~5000番の大型スピニングリールが使いやすいです。

 

メタルジグは場所によって、80~250gの物を使い分けると良いでしょう。釣り方としては、海底までジグを沈めた後に左右に跳ね上げながら糸を巻いていく動作が基本です。

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ショアジギング

ショアジギングは陸地からジギングを行う釣り方を指します。タックルとしては、ロッドは9~10ft(約2.7~3.0m)のショアジギング用ロッドを、ラインはPEの1.5~2.5号、リーダーにはフロロカーボンの30~50lbを使用します。リールはジギングと同様、4000~5000番の大型スピニングリールがおすすめです。

 

ジグはやはりメタルジグを用い、ショアジギングの場合は40~100gを使用することが一般的です。釣り方としては、ジグの重さを利用してなるべく遠くに投げた後に、複数のルアーアクションを組み合わせて誘います。

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ブリに寄生虫はいる?

ブリにも色々な寄生虫がいることが知られていますが、その中でも注意が必要なのは有名な「アニサキス」です。同寄生虫はブリにもいる可能性があり、万一食べてしまうと腹痛などを伴う、いわゆる「アニサキス症」を発症する恐れがあります。特に、天然物には付いている可能性があるので、刺身にする際には特に鮮度に注意してください。

 

また、同寄生虫は高温と低温には弱いため、加熱したり冷凍してから食べると安全です。

寒ブリは絶品!釣りも楽しめる高級魚!

ブリを食べよう

出典:写真AC

ブリは成長とともに名前が変わる出世魚で、食用として古くから親しまれてきた海水魚です。特に寒ブリと呼ばれる冬季のブリは脂が乗っていて絶品で、刺身をはじめ焼き物や煮物など、色々な調理法で楽しめます。釣りについても、船に乗らずとも防波堤など陸地からでも狙えるので、手軽に楽しむことが可能です。ぜひ、食とレジャーの両面でブリを楽しんでみてください。

ブリを食べよう