現役アクアショップ店長が選ぶ、初心者におすすめの熱帯魚10種類!安くて丈夫な入門種は?

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熱帯魚は種類がいっぱい!

世界には数えきれないほどの観賞魚がいます。街のアクアリウムショップで販売している、いわゆる「熱帯魚」は、厳密には淡水性熱帯魚もいれば海水性熱帯魚もいます。熱帯魚の他にも温帯魚や冷水魚もいます。結構このあたりの区別がゴチャゴチャにされている節もありますが、今回はそのなかでも熱帯魚に着目してお話します。

初心者におすすめの熱帯魚10選

実際の所、基本的に小型魚は弱く、大型魚ほど強健ですが、初心者には価格も大きなポイントですよね。今回は、その点も考慮した熱帯魚をご紹介します。

ネオンテトラ

カラシンの仲間で、安いところが特徴です。ネオンテトラの飼育に失敗しても金銭的ダメージが少なく、飼育をやり直し易いのは良いポイントですね。しかも美しくて可愛らしい。多くの方が見たことがある熱帯魚だと思います。水が汚れてきて水質が酸性に傾いてきてもネオンテトラは適応し易いので、その点も初心者には飼いやすいです。ネオンテトラは小型魚なので、小型水槽で飼うことができるのもポイントが高いですね。

グローライトテトラ

グローライトテトラも安価で、小型魚の割に丈夫なカラシンです。幅広い水質や水温にも適応し易く、繁殖までできるのも良いポイントですね。小型水槽に適当な水草を植え、グローライトテトラのみを10匹ほど飼育していれば産卵をしてくれます。この熱帯魚もネオンテトラと並んで、多くのお店で販売されていますが、特にホームセンター内の熱帯魚コーナーでは必ずと言っていいほど販売されている熱帯魚ですね。

ラスボラ・エスペイ

コイ科の熱帯魚ですが、安価で小型の丈夫な熱帯魚です。飼い込むと体側のオレンジ色がとても美しくなります。気が荒いということも無く、混泳にも向いているのもおすすめポイントですね。幅広い水質に適応しますが、弱酸性の方が向いています。弱酸性が向いているということは、水が古くなって水質が酸性に傾いても適応可能ということなので、水質管理に慣れていない初心者にもおすすめできる熱帯魚なんです。

ガラ・ルファ

コイの仲間ですが、初心者の皆さんは「ドクターフィッシュ」と聞けば、ピンとくるかたもいるかもしれません。足湯などにガラ・ルーファが入れられてるのを見たことがあると思いますが、人間の古い角質を食べてくれる熱帯魚としても有名です。この魚はとにかく適応可能な水温に幅があり、足湯に入れられている事を考えても丈夫なのが想像できると思います。繁殖も可能なので「家で足湯」というのも夢ではありませんよ。

コリドラス

ナマズの仲間であるコリドラスには把握しきれないほどの種類がいますが、ここでおすすめするのは基本品種3種です。アエネウス(赤コリドラス)、アルビノアエネウス(白コリドラス)、パレアタス(パレアトゥス:青コリドラス・花コリドラス)です。コリドラスは他魚に危害を加えることがありません。混泳させ易いという点と価格的にも初心者におすすめです。水底に落ちたエサも食べてくれるのもおすすめポイントです。

ゴールデンハニードワーフグラミー

ゴールデンハニードワーフグラミーはアナバスの仲間ですが、この仲間は気が強い傾向にあります。しかしゴールデンハニードワーフグラミーは温和な性格で、混泳にも向いた熱帯魚です。他の小型魚と混泳させると餌を食い遅れるくらい動きが遅いので、そこは気を配りましょう。他のポピュラーなドワーフ系グラミーと比べても、飼い易さと丈夫さででゴールデンハニードワーフグラミーがおすすめです。

ベタ

ベタも複数の品種がいますが、基本の改良品種であるトラディショナル・ベタをおすすめします。ベタもアナバスの仲間ですが、先程話した通りアナバスの仲間は基本的に気が強い傾向にあります。ベタはその傾向通り気が強いですが、他の魚との混泳はそこまで心配ありません。駄目なのは、ベタのオスを他のベタと一緒に混泳させることです。混泳の場合、ベタのオスは1匹のみとしましょう。メスならベタ同士でも他魚とも混泳可能です。

アノマロクロミス・トーマシー

ドワーフシクリッドの仲間です。シクリッドの仲間は気が荒い傾向にありますが、トーマシーくらいであれば可愛いものです。丈夫で安価なうえ、水槽に発生する嫌なスネール(貝)を食べて退治してくれる頼もしい魚です。ただし観賞用の貝であるラムズホーンなどを飼っている場合は、それも食べられてしまうので気をつけましょう。エビなどもトーマシーに食べられ易いので、混泳は難しいと思ってください。

オスカー

このシクリッドは最終的に大きめになるので、最低でも60規格以上の水槽が必要になりますが、とにかく初心者にも人気があります。ペットフィッシュの代表のような熱帯魚ですから、飼い応えがあるのが人気の理由だと思います。餌をよく食べ、飼い主によく懐き、成長具合もわかり易く、改良種の幼魚は安価で販売されていますから、人気が出る要素が多いんです。改良品種から始まって、野生個体にハマる人も多い熱帯魚です。

ポリプテルス・セネガルス

古代魚の仲間です。ポリプテルスのなかでは1番安価で小型なのも人気の理由だと思います。そして古代魚は全般的に丈夫。だからこそ古代より生きて現在に至るんですね。オスカーと共に初心者に好んで飼い始める人が多い熱帯魚です。ポリプテルスは飼ってみるとわかりますが、仕草や顔が可愛いんです。ショートボディタイプは丸っこい体型なので、なおさら可愛いですよ。意外と女性にも好かれる熱帯魚です。

熱帯魚の飼い方の基本

熱帯魚の基本的な飼育のポイントを解説します。飼育の基本を押さえておけば、熱帯魚飼育は思ったよりも難しくありませんよ。

水槽をセッティングし水をまわす

熱帯魚を迎え入れる前に水槽をセッティングして、水を1週間程度まわしておき、最初の濾過バクテリアが発生し始めるのを待ちます。ただし、そのあと違う種類の濾過バクテリアも発生して、最終的に濾過環境が構築されるまで最短で1ヶ月以上かかるので、その間は魚が死に易い環境ですから注意しましょう。

 

このような理由から、少ない匹数の魚を飼いながら濾過環境が構築されるのを待ちます。ちなみに、水をまわし始めて2日目から魚を導入することもできますが、水槽セッティングと同時に優れた濾過バクテリアであるパピエのB-4や、ベルテックジャパンのBioスコールなどを使うと、1ヶ月以上経たないと発生しない種類の濾過バクテリアを最初から入れることになるので、飼育を助けてくれます。

熱帯魚を迎え入れる

健康な熱帯魚を購入したら、袋のまま30分ほど水槽に浮かべて水温合わせをし、そのあと水質合わせを30分ほどかけてやって水合わせの完了とし、魚を水槽に放します。水合わせと同時にテトラのアクアセイフなど粘膜保護剤を水槽に入れてから魚を放すと、より安全に魚を導入できます。

 

水草の場合、水の濁りが落ち着けば、すぐに水槽に入れれます。魚を導入した当日は餌を与えず落ち着かせ、翌日から餌を与え始めます。何か発病する場合、飼い始めて3~7日位で症状が出るので、よく観察しましょう。魚の導入当日や2日目に死んでる場合は、水合わせの失敗も考えられます。

日々の管理

定期的に部分的な水換えをします。一般的には1週間に1回、全体の3分の1~半分の水換えをするとなっていますが、実際はどれくらいの水量にどれくらいの魚が入っているかによって水の汚れ方が違うので、本当であればケースバイケースになります。ですから皆さんも1週間に1回3分の1~半分の水換え、というのにとらわれないでください。

 

確実に水換えのタイミングを知るには、ph等の水質を計測して確認する作業が必要です。そのようなことから、各種水質測定ができるアイテムも用意しておくと万全ですね。底砂がある水槽の場合は、水換え時に専用ホースを使って、一緒に底砂掃除もしましょう。普段は、水槽内から魚や水草や底砂などを取り出さず、水槽内だけで掃除を完結するのが基本です。

初心者でも熱帯魚は飼育できる!

熱帯魚は難しくありません。実は金魚やメダカと何も変わらないんです。違うところと言えば、ヒーターが必要かどうかということだけ。あなたの金魚水槽にヒーターを入れて適温にすれば熱帯魚も飼えてしまうわけです。ちなみに温帯魚なので今回は紹介できなかったのですが、実は初心者に1番おすすめな魚はアカヒレです。小さなタフガイですよ。ということで、是非あなたも熱帯魚ライフを始めてみてください。

初心者におすすめの熱帯魚