コブダイ釣りを徹底解説!岸から巨大魚を狙え!

アイキャッチ画像撮影:FISH PARADISE!編集部

コブダイとは

撮影:FISH PARADISE!編集部

コブダイとはスズキ目ベラ科に属する魚で、タイと名のつくもののマダイやクロダイなどのいわゆる「タイ」とは全く別の分類群です。1m以上にまで成長し、ベラ科魚類の中では最大クラスの魚です。日本では北海道道南から九州まで幅広く確認されていますが、瀬戸内海に多く生息し、特に淡路島では非常に魚影が濃いです。

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またコブダイは性転換をする魚であり、最初は全てメス個体です。体長50cmほどを境にオスに性転換し、コブが出始めます。コブダイのオスは複数のメスとハーレムを形成し、縄張りをもちます。ハーレム内のオスがいなくなるとメスが新たにオスに性転換します。

コブダイ釣りの時期・時間帯

コブダイは冬が旬の魚ですが、釣りで狙うなら初夏がよく、5~6月ごろがベストシーズンです。冬でも釣れますが、コブダイの活性が高くより強い引きを味わうことができる初夏に釣りに行くのがおすすめです。またコブダイは昼行性の魚で、夜間は岩陰に隠れて眠っています。従って釣りで狙うなら日中の方が良く、特に朝まずめに活発にエサを求めて動き回ります。コブダイ釣りは朝まずめが一番おすすめです。

コブダイ釣りのポイント

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コブダイは磯や漁港に居着きますが、アクセスの良さや釣りのしやすさから漁港がベストです。岸壁にカキなどが付着している漁港があれば、そこにはコブダイがいる可能性が高いです。コマセの効果を高めるため潮通しの良い堤防の先端などで釣りをしましょう。また底質は砂泥のみよりも、海藻が点在していたり、沈み根が入っている場所が良いです。

 

コブダイ釣りのタックル

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コブダイ釣りではスピニング・ベイト両方のタックルが使えますが、コブダイの引きはかなり強烈なため、タックルもかなり強いものが必要になります。ロッドは3号程度の磯竿もしくはジギングロッドなどが良いでしょう。リールはベイトであればジギング用・ビッグベイト用、スピニングなら最低でも3000番以上の番手は欲しいところです。ラインはPE5号にリーダー50lbもあれば安心です。とにかくコブダイと真っ向勝負をして力負けしないようなタックルで挑みましょう。

プロマリン ギガフィールド磯遠投 4-360

アブガルシア ワールドモンスター WMSC-734H

シマノ ソルティーアドバンス JIGGING B603ML

アブガルシア REVO BIGSHOOTER WM60

テイルウォーク ELAN WIDE POWER PLUS

ダイワ 16 BG 3500H

デュエル HARDCORE X8 300m 5.0号

モーリス バリバス VEPショックリーダー ナイロン 50lb

 

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コブダイの釣り方と仕掛け

コブダイはメジナ狙いのフカセ釣りやキス狙いの投げ釣りの外道として釣れることが多く、専門に狙って釣る人はあまりいないようです。どのような仕掛け、エサでも釣ることが可能ですが、狙って釣る場合の基本的な釣り方を紹介します。

かぶせ釣り

広島県発祥のコブダイを釣ることを目的とした釣法です。エサは主にカキを用い殻を半分砕き、身側に針を刺し砕いた殻は撒き餌として使用します。仕掛けは非常にシンプルで、ラインに針を結びエサを付けるだけです。これを足元に沈めコブダイのアタリを待ちます。針は管付きの伊勢尼10号以上の強靭なものが良いです。

がまかつ カン付伊勢尼

フカセ釣り

コブダイはメジナやクロダイ狙いの外道でよくかかるため、フカセ釣りも有効です。基本的な仕掛けは玉ウキにシンカーとしてガン玉をかませたシンプルなもので十分です。ただし、10号以上のハリスや管付き伊勢尼10号程度の針など、コブダイ用に強靭なものにしましょう。

ヤマトヨテグス ファイター フロロハリス 10号

ぶっこみ釣り

潮の流れが速く、かぶせ釣りやフカセ釣りではエサが沈みにくい時はぶっこみ釣りで狙いましょう。三又サルカンに道糸とハリス、オモリを結びます。根がかりした時のためにオモリは捨糸で結びましょう。ハリスや針はフカセと同じで大丈夫です。

コブダイ釣りのエサ

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コブダイはカキ・アサリなどの貝類、カニ・エビなどの甲殻類、オキアミと様々なエサで釣ることができますが、エサもちの良さから貝類がおすすめです。貝類は少し殻を割って匂いを出した方が魚が寄りますが、エサ取りが多い時は殻を割らずにそのまま使用しましょう。

 

コブダイ釣りのコツ

コブダイを釣る時に気を付ける点を紹介します。

コマセを撒いてコブダイを寄せよう!

コブダイ釣りではコマセ撒いて魚を寄せることが重要です。コマセはメジナやクロダイ用の寄せエサにオキアミを混ぜたものが良いです。オキアミは大きいサイズのものの方がコブダイへのアピール度が高まります。

置き竿はドラグフリーで!

コブダイのアタリを置き竿で待つ場合は、リールのドラグを緩めておくことが非常に重要です。ドラグをロックしていると、コブダイがエサをくわえた時に竿ごと海へ引きずり込んでしまいます。コブダイの突っ込み想像以上の強さであるため、大事なタックルを失わないためにも、ドラグフリーの状態にしておきましょう。

ライン出しは禁物!

前述の通りコブダイはフッキングした後の突っ込みが非常に力強く、ドラグを緩めてラインを出すと一気に根に潜られてしまいます。コブダイをかけたらドラグを締め、ラインは極力出さずにタックルを信じて多少強引にでもコブダイを浮かせましょう。万が一根に潜られた場合でも、根気良くテンションをかけ続ければやがて浮いてくるので、一気に巻きあげましょう。

コブダイの味は?

コブダイは別名カンダイ(寒鯛)とも呼ばれる通り、冬が旬の魚です。旬のコブダイは脂がのりもちっとした食感で非常においしい魚です。食べ方としては刺身がポピュラーですが、塩焼きや煮つけでも美味しく頂けます。特にコブの大きく出たオスの兜煮は見た目・味ともにインパクト抜群です!

コブダイの強烈な引きを楽しもう!

コブダイは国内で岸から釣ることのできる魚の中でも、最高峰の大きさと引きを楽しむことのできるターゲットです。場所と釣り方さえつかめばフッキングまでは比較的簡単にできるので、後はコブダイとの力勝負です。巨大魚とのファイトを楽しみたい方は是非コブダイを釣りに行くことをお勧めします。