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分類 | ダツ目トビウオ科ハマトビウオ属 |
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和名 | トビウオ |
学名 | Cypselurus agoo agoo |
分布 | 北海道南部〜九州にかけての太平洋側、秋田県〜九州にかけての日本海側 |
特徴 | 胸びれは大きく、その端は臀ひれに達する。 |
トビウオの種類と見分け方

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トビウオと言えば、その名の通り水面上を飛行機のように「飛ぶ」魚です。世界には50種類ほどのトビウオがおり、日本でも30種ほどが生息していると言われています。
トビウオ科の魚類は、胸びれの大きさや模様などで主に見分けることができますが、中には稚魚の形態で見分けなければいけない種類もあります。
トビウオの生態

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トビウオは主に沿岸部に生息します。表層に生息し、動物プランクトンなどを食べます。シイラなどの捕食者から逃れるために、尾びれを力強く動かして水面上へ飛び出し、胸びれを大きく広げ空中を滑空します。
産卵期は春から夏にかけて、水面を漂う水草などにメスが粘液に覆われた卵を産み付け、そこにオスが精子を出しながら卵と水草の間をくぐって受精します。
トビウオってどれくらい飛べるの?

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「飛び魚」というからには長距離を飛ぶイメージがあるトビウオですが、実際何メートル飛ぶことができるのかには諸説あり、はっきりとした距離は分かっていません。
一説には 時速50〜70kmのスピードで300〜400メートル飛ぶことができると言われています。光に向かって飛んでいく習性があると言われており、漁船などに高速で飛び込んでくることもあるようです。
トビウオの料理

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トビウオの身はとてもタンパクな味をしているため、塩焼きにして食べる場合が多いです。あっさりとした白身はとても食べやすく美味です。
また、西日本ではトビウオを出汁にした 「アゴだし」を食べる風習があります。島根県ではトビウオが県魚として指定されており、刺身・練り物などでトビウオを食べることができます。
空を飛ぶ不思議な魚、トビウオを見に行こう!

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水面上を長距離飛ぶことができる不思議な魚、トビウオ。西日本で主に獲られ食されていますが、実はその生態については謎に包まれていることが多く、飼育も難しいと言われています。
トビウオを展示している水族館はあまり多くはないですが、しまね海洋館AQUASなどで、生きた姿を見ることができるので、ぜひ見に行ってみてくださいね。