アイキャッチ画像撮影:FISH PARADISE!編集部
分類 | コイ目コイ科フナ属 |
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和名 | ギンブナ |
学名 | Carassius auratus langsdorfi |
分布 | 日本各地の河川や湖沼に広く分布している。日本以外にも中国や朝鮮半島に分布する。 |
特徴 | 尾鰭の根元は太く、口ひげがない。背びれの分岐軟条数は15以上。 |
ギンブナの生態
撮影:FISH PARADISE!編集部
ギンブナは雑食性で、動物プランクトンや底生動物などを捕食します。最大で40cm程度まで成長し、春に産卵を行います。産卵は浅瀬で行われ、水草などに粘着質の卵を産みつけます。
寿命は長く10年以上生きるものも多いとされています。一般的にマブナと呼ばれるものはギンブナやキンブナ、オオキンブナなど複数種が含まれた総称で、マブナという種はいません。
ギンブナはクローンで増える!?
ギンブナはとても面白い繁殖方法をとることで知られています。ギンブナの繁殖について見ていきましょう。
ギンブナのオスは非常に少ない
ギンブナはオス個体が極端に少なく、大半がメス個体とされています。その割合は地域によっても異なりますが、メス99%に対し、オス1%と非常に少なく、さらにはオスが生息しない地域もあります。では、なぜギンブナは繁殖することが可能なのでしょうか?
ギンブナは単為生殖で子孫を残す
ギンブナは単為生殖と呼ばれる繁殖方式をとることが可能です。単為生殖とはいわばクローンのようなもので、メスのギンブナとドジョウなどのギンブナ以外のオスの魚の精子があれば、子孫を残すことができる面白い繁殖方法です。
ギンブナには3倍体と呼ばれる個体が多く、受精の刺激さえあれば 自分のDNAだけで子供を産むことができます。
他の魚との雑種ができることはない
ドジョウなどの他の魚の精子を利用すると聞くと、にょろにょろのギンブナとドジョウの合いの子のような魚が生まれると思う方もいるかと思いますが、そんなことはありません。
基本的にこの場合の受精は擬似的なもので、精子と卵が混ざるわけではないので、100%ギンブナのDNAを引き継いだ子供が生まれます。まさにクローンを作っていると言うことができます。
ギンブナの釣り方
撮影:FISH PARADISE!編集部
ギンブナ釣りではミミズやアカムシ、練り餌を使ったウキ釣りが一般的です。ギンブナは群れで移動するため、うまく群れを集めることができると数釣りが楽しめます。
特に 春の乗っ込みシーズンと秋の荒食いのシーズンはサイズ・数ともに楽しめる時期です。安価なのべ竿やフナ用の仕掛けセットが販売されていますので、初心者の方はそれを購入すると良いでしょう。
ギンブナの飼育
ギンブナは意外に大きく成長するため、60cm以上の水槽での飼育が好ましいです。ただ、飼育は非常に容易で、底床に大磯砂などを敷き、フィルターをつけた簡単な設備でも十分飼育することが可能です。
大食漢で水を汚しやすいので、ろ過能力が大きいフィルターを使用し、こまめな掃除を行うように注意しましょう。
釣るのも買うのも簡単なギンブナ!
釣りはフナに始まってフナに終わると言われるほど、ギンブナは釣り人なら一度は釣ったことのある魚かと思います。ギンブナは身近な魚ではありますが、すごく特徴的な繁殖方法を持っていたりと面白い魚です。
釣るのも飼育するのも簡単ですので、釣り初心者の方や日本の淡水魚が好きな方などは、この機会にギンブナに目を向けてみてはいかがでしょうか。