スネークヘッドの飼い方!種類や混泳など基本知識まとめ!

スネークヘッドは初心者にもおすすめの観賞魚

スネークヘッドは色鮮やかで模様も美しく鑑賞性が高いうえに、丈夫で飼育しやすいのでアクアリウム初心者にもおすすめできる観賞魚です。しかし、種類が多くて生息域も熱帯から温帯と幅広く、かなり大型になるものもいるので飼育する品種には注意してください。飼育しやすいのはレインボースネークヘッドやドワーフスネークヘッドで、人馴れするので愛着を持って飼育できることでしょう。ぜひ、スネークヘッドの飼育に挑戦してみてください。

アイキャッチ画像出典:photolibrary

スネークヘッドとは

スネークヘッドはやや厳つい見た目をしていますが、種類によっては色鮮やかで人馴れするうえに、丈夫で飼育しやすい観賞魚です。まずは、同種の特徴などをご紹介します。

特徴

スネークヘッドの魚体は細長い円筒状をしており、背ビレと尻ビレの付け根が長く、特に背ビレは魚体の半分以上に及びます。腹ビレは胸ビレのすぐ後ろについており、種類によってはありません。体長は20cmほどの小型のものから100cm以上にも達する大型のものまで、種類によって様々です。スネークヘッドの種類の内、「タイワンドジョウ」と「カルムチー」を日本では一緒くたに「雷魚」と呼んでいます。

分布域・生息域

スネークヘッドは種類が多いので、元々の自然分布域も広範囲に渡ります。主な分布域はユーラシア大陸で、パキスタン・インド・スリランカからマレー半島などの東南アジア、後はロシアや中国に生息している種類もいます。日本には元来、生息していませんでしたが、「カムルチー」、「コウタイ」、「タイワンドジョウ」の3種は過去に国内に移入され、現在も生息が確認されています。流れが穏やかな河川や池、湖などに生息し、水底で生活している種類が多いです。

寿命

スネークヘッドの寿命は5~15年前後です。レインボースネークヘッドやドワーフスネークヘッドなど小型の種類ほど短く、カムルチーなどの大型の種類ほど長くなる傾向にあります。小型種では10年以内に寿命を迎えることが多いですが、大型種は20年以上も生きる個体も確認されています。

スネークヘッドの種類

色々なスネークヘッドの種類についてご紹介します。

レインボースネークヘッド

学名 Channa bleheri
生息域 インドのアッサム州など
最大体長 約20cm
値段 1000-3000円

小型のスネークヘッドで最もポピュラーかつ人気がある品種の1つです。赤色や橙色を基調とした体色に青色や緑色などの班模様が入る色鮮やかな品種で、丈夫なこともあり入門種としても最適です。

ドワーフスネークヘッド

学名 Channa gachua
生息域 インド、スリランカ、インドネシアなど
最大体長 約20cm
値段 1000-3000円

レインボースネークヘッドと人気を二分する小型の品種です。生息域が広いため産地によって体色は様々で、環境への適応力が高い特徴があります。それゆえ、鑑賞性やコレクション性に富むうえに、特に飼育しやすい品種でもあります。

ブルーレインボースネークヘッド

学名 Channa andrao
生息域 インド
最大体長 約15cm
値段 1000-3000円

「ニューレインボースネークヘッド」とも呼ばれている品種で、外見はレインボースネークヘッドと酷似していますが、背ビレと尻ビレの青色の発色が強く出る違いがあります。飼育法などはレインボースネークヘッドに準拠します。

ブルームーンレインボースネークヘッド

学名 Channa pulchra
生息域 ミャンマー
最大体長 約30cm
値段 3000-8000円

学名をそのままに「チャンナ・プルクラ」とも呼ばれている品種です。青色の体色を基調に全身に小さい黒色の斑点が入り、背ビレには大きい黒色の斑点が1、2個入る特徴があります。また、胸ビレに白色と黒色の模様が入る全体的に美しい品種です。

ブルームーンギャラクシースネークヘッド

学名 Channa pardalis
生息域 インド
最大体長 約30cm
値段 7000-12000円

この種も学名のままに「チャンナ・パルダリス」と呼ばれることもあります。宇宙を思わせる深い青色が美しい品種で、流通量が少ないために価格は高値で安定しています。他の品種と比較するとやや神経質な面を持ち、ショップに入荷した段階では発色が良くない個体も多いです。

コウタイ

学名 Channa asiatica
生息域 中国南部、台湾、石垣島
最大体長 約30cm
値段 700-1500円

体色は褐色を基調としており、魚体に白点が散らばるように入ることから中国では「七星魚」と呼ばれています。日本には元々は生息していませんでしたが、台湾から移入された歴史があり、現在も石垣島などで生息が確認されています。

カムルチー

スネークヘッドの画像

出典:写真AC

学名 Channa argus
生息域 中国、朝鮮半島
最大体長 約80cm
値段 500-1000円

希に1mを超えるほどに成長する大型の品種で、日本にも移入されて「雷魚」と呼ばれています。体色は背側が緑色を帯びた褐色で腹側は白色。魚体には菱形に見える暗色の模様が入ります。大型で強い引きが楽しめるので釣魚として人気があり、その人気は専用のロッドも販売されるほどです。

タイワンドジョウ

スネークヘッドの一種、タイワンドジョウ

出典:写真AC

学名 Channa maculata
生息域 中国南部、台湾
最大体長 約60cm
値段 500-2000円
あわせて読む:  和歌山にめだか専門店「めだかの倉庫」がオープン!実際に行ってみた!

見た目は上記のカムルチーとよく似ており、日本では一緒くたに「雷魚」と呼ばれていますが、こちらは最大でも60cmとやや小型です。大きな違いは背鰭軟条の数で、同種は40~44なのに対してカルムチーは45~54と、比較して少ないことが特徴です。

ジャイアントスネークヘッド

学名 Channa micropeltes
生息域 東南アジア
最大体長 約130cm
値段 500-5000円

「レッドスネークヘッド」とも呼ばれている、スネークヘッドの中では最大の品種です。幼魚期の体色は赤い色をしていますが、成長とともに黒色へと変化していきます。幼魚の大きさと体色、値段に惹かれて購入してしまうと、飼い切れなくなる場合があるので注意してください。その大きさから釣魚として人気があり、同種の釣りに挑戦できるツアーも一定の人気を博しています。

オセレイトスネークヘッド(フラワートーマン)

学名 Channa pleurophthalma
生息域 インドネシア
最大体長 約40cm
値段 500-6000円

青色の体色を基調に、オレンジ色から黄色で縁取られた大きな黒色の斑点が入る品種です。本種は遊泳性が高いので、飼育には大きめの水槽を用意してあげると良いでしょう。

スチュワートスネークヘッド

学名 Channa stewartii
生息域 ネパール、インド
最大体長 約30cm
値段 3000-6000円

輝くような薄い青色の発色が美しい品種です。しかし、本種は神経質な面と高い遊泳性を有するので、なるべく大きな水槽でストレスの少ない環境を作ってあげる必要があります。

ハーコートスネークヘッド

学名 Channa harcourtbutleri
生息域 ミャンマー(イントレー湖)
最大体長 約20cm
値段 2000-4000円

ミャンマーにあるイントレー湖の固有種です。体色は灰色から褐色を基調に、ヒレの縁がオレンジ色に染まることが特徴です。イントレー湖には本種の他にドワーフスネークヘッドも生息しており、両者はよく似ていることから長らく同一視されていました。

アイズファイヤースネークヘッド

学名 Channa sp. 
生息域 ミャンマー
最大体長 約30cm
値段 7000-10000円

青色の体色を基調に、目の周囲とヒレの縁が赤色に染まるコントラストが美しい品種です。2009年に初めて輸入された、比較的新しく認知された品種でまだ不明な点も多いですが、飼育法は他のスネークヘッドと同じで問題ありません。

ファイヤーバックススネークヘッド

学名 Channa sp. fire back
生息域 ラオス
最大体長 約25cm
値段 8000-10000円

赤褐色の体色を基調に、ヒレの縁が朱色に縁どられる色鮮やかな品種です。比較的新しく知られるようになった品種で、まだ入荷量が少ない状態なので目にする機会が少なく、価格も高値で安定しています。

アフリカンスネークヘッド

学名 Parachanna obscura
生息域 アフリカ大陸
最大体長 約40cm
値段 1000-3000円

アフリカ全土に生息している品種で、スネークヘッドの中でも特に魚体が細長く、鼻先に鼻管を持つ特徴があります。体色は灰色から褐色をしており、遊泳性は高くありません。

プラーチョン

学名 Channa striata
生息域 東南アジア
最大体長 約100cm
値段 1000-2000円
あわせて読む:  クマノミを飼育しよう!おすすめのイソギンチャクや混泳魚は?

東南アジアに広く生息している品種で、体長1mほどに達する大型種です。現地では食用として利用されており、その大きさから釣魚としても人気があります。

アンフィベウススネークヘッド

学名 Channa amphibeus
生息域 ブータン、インド
最大体長 約90cm
値段 100000-300000円

学名をそのままに「チャンナアンフィベウス」とも呼ばれている品種です。愛好家の間では幻のスネークヘッドと言われ、今まで数えるほどしか輸入されていません。淡い青色を帯びた体色に、暗色の斑点が全身に入り、非常に鑑賞性が高い品種です。

コブラスネークヘッド

学名 Channa marulius
生息域 インド、スリランカ、東南アジア
最大体長 約90cm
値段 1000-2000円

スレンダーな体形をしている大型種です。幼魚期は青色を帯びた体色をしていますが、成長するとともに褐色へと変化していきます。スネークヘッドの中でも気性が荒い品種なので、単独飼育が望ましいです。

インディアンスネークヘッド

学名 Channa punctata
生息域 アフガニスタン、パキスタンからミャンマー、チベット
最大体長 約30cm
値段 700-1500円

同種は生息域が広いので、体色は産地によってバリエーションに富みます。スネークヘッドの中でも特に気性が荒い傾向にあるので、単独での飼育が一般的です。

アーモンドスネークヘッド

学名 Channa lucius
生息域 パキスタンからインドネシア
最大体長 約40cm
値段 500-1000円

他の品種よりも鼻先が細長くなる特徴を持つ品種です。幼魚期は黄色を基調とした体色に黒色の縞模様が入りますが、成長とともに失われます。他の品種よりも温厚な個体が多い傾向にあるので、混泳が成功しやすいです。

バイオレットスネークヘッド

学名 Channa barca
生息域 インド、バングラデシュ
最大体長 約80cm
値段 5000-12000円

黄色や青色、紫色などが混ざり合った非常に色鮮やかな大型種です。鑑賞性は非常に高いものの、デリケートな面を持つので大きさと相まって初心者の方にはおすすめできません。

ロイヤルトーマン

学名 Channa marulioides
生息域 マレーシア、インドネシア
最大体長 約70cm
値段 4000-8000円

産地によって体色や模様の差異が大きいのですが、幼魚期は黄色を帯びる体色が、成長するにつれて褐色から黒色へと変化していきます。「イエロートーマン」という別名で販売されていることも多いです。

マルリウススネークヘッド

学名 Channa marulius
生息域 パキスタンから東南アジア
最大体長 約100cm
値段 2000-7000円

学名がコブラスネークヘッドと同様なことから推察される通り、これらの種はまだ研究中で分類分けが進んでいません。体長1mほどに達する大型の品種で、気性が荒いことから単独飼育が基本です。

エンペラースネークヘッド

学名 Channa diplogramma
生息域 インド
最大体長 約100cm
値段 5000-10000円

インドの固有種で以前はジャイアントスネークヘッドと同一視されていました。幼魚期の見た目はジャイアントスネークヘッドとよく似ていますが、本種は成長すると青色や灰色が強く出るようになります。

バンカスネークヘッド

学名 Channa bankanensis
生息域 インドネシア、マレーシア
最大体長 約30cm
値段 500-1000円
あわせて読む:  ラムズホーンを飼育しよう!増えすぎてしまった時の駆除方法は?

幼魚期は赤褐色の体色に暗色の班模様が入りますが、成長とともに失われて成魚の見た目はアーモンドスネークヘッドに似てきます。特に幼魚期はデリケートなので水質に注意してください。

初心者でも育てやすい種類は?

スネークヘッドには様々な種類がいますが、初心者でも飼育しやすいものは「レインボースネークヘッド」と「ドワーフスネークヘッド」です。なぜなら、最大体長が小さくて環境適応力が高いからです。この2種は最大でも20cm程度にしか成長しないため、45cmの規格水槽でも終生飼育が可能です。さらに、水質への適応力も高く丈夫なので、スネークヘッドの中でも入門に最適な種類と言えます。

スネークヘッドの入手方法!種類によっては通販もおすすめ

レインボースネークヘッドやドワーフスネークヘッドなどのポピュラーな品種は、ペットショップなどでも比較的容易に入手できます。しかし、スネークヘッドは種類が多いので、品種によっては実店舗ではなかなか手に入らない場合も多々あります。そのような時は、ネット通販を利用すると良いでしょう。代表的な通販サイトとしては「チャーム」がありますが、その他にも「トロピランド」などの熱帯魚専門店の通販サービスの利用もおすすめです。

スネークヘッドの飼育方法

スネークヘッドの飼育は比較的容易なので、種類さえ選べば熱帯魚飼育の入門種としてもおすすめです。ここでは、主に初心者でも飼育しやすい種類についての飼育法をご紹介します。

スネークヘッドの飼育に必要な用品

スネークヘッドの飼育に必要になる、主な用具を以下に示します。

  • 水槽
  • フィルター
  • ヒーター
  • 照明
  • フタ
  • カルキ抜き剤

水槽は飼育したい種類の体長に応じてサイズを選んでください。材質に関してはガラス・アクリルどちらでも問題ありません。それから、スネークヘッドは水槽からの飛び出し事故が多いので、フタは必ず用意してください。フタの材質については、割れにくいアクリル製がおすすめです。

適した水槽サイズ・フィルターの種類

レインボースネークヘッドなどの小型の種類であれば、水槽は45cmクラスの規格水槽で十分です。それよりも大きくなる種類であれば、最大体長に応じたサイズの水槽を選択してください。目安としては最大体長の2倍程度で、カルムチーなどの飼育には最低でも180cmクラスの水槽が必要です。フィルターは食性の関係から水が汚れやすいので、なるべくろ過能力が高い形式を導入すると良いでしょう。候補としては外部式と上部式で、それぞれに利点と欠点があるので、ご自身の住環境などを考慮して適した方を選んでください。

寿工芸 寿工芸 コトブキ レグラスR-450

寿工芸 寿工芸 コトブキ レグラスR-450

¥8,280(as of 03/28 18:54)
Amazon product information

水温・水質

スネークヘッドの飼育に適した水温は23~27℃前後です。夏は水槽の設置場所によってはクーラーなどの温調機器は必要ありませんが、冬はヒーターが必須となるので用意してください。水質に関しては、pH6.0~7.5程度の中性付近を保てば問題ありません。それほどデリケートな魚種ではないので、カルキ抜きさえしっかりと行えば水道水の水質を調整する必要はありません。

水槽レイアウト(底砂・アクセサリー)

小型の品種であれば底砂やアクセサリーで凝ったレイアウトにしても良いでしょう。しかし、大型の品種や大きい水槽で小型~中型の品種を混泳させる場合、底砂を入れてしまうとメンテナンス性が悪化します。そのような場合はベアタンクで管理することが一般的です。また、大型の品種の場合は、驚いた拍子に石組みや流木などに衝突して怪我をする恐れがあるので、レイアウトはシンプルにまとめることが基本です。

スネークヘッド水槽の立ち上げ

水槽や周辺機器類をセッティングしたらカルキ抜きをした水を入れ、パイロットフィッシュを入れたのちに1週間ほど空回しをします。これにより、水質の維持に貢献してくれるバクテリアをある程度定着させます。1週間後に水質を検査キットなどで調べ、問題がないようでしたらスネークヘッドを導入します。淡水水槽の場合は、水質が安定するまでに1カ月ほどかかるので、その間は水換えを小まめに行ってください。

 

水槽の詳しい立ち上げ方法については、別記事で紹介しています。

水槽の立ち上げ方とは

水槽立ち上げ時の手順やポイントとは?初心者必見!

2024年2月2日

スネークヘッドの餌

餌はあらゆる生物の飼育において欠かせないものです。スネークヘッドが健康的に成育できるよう餌についてよく確認しておきましょう。

餌の種類

スネークヘッドは肉食魚なので、餌は小魚や冷凍アカムシ、冷凍イトミミズなどの生餌を好みます。しかし、生餌は水を汚しやすいので、肉食魚用に配合された人工飼料をメインに与え、たまに生餌を与えるようにすると栄養バランスの面でも健全な育成が期待できます。

餌やりの頻度

餌は1日に1~2回、5分程度で食べきれるだけの分量を与えてください。食べ残しが発生すると水質の悪化を加速させてしまうので与えすぎに注意して、食べ残した餌は可能な限り取り除いておくと良いでしょう。幼魚期に関しては、給餌回数を多くすると成長が促進され、死亡率の高い時期を早期に抜けることが可能です。その場合も、水質の悪化に注意して給餌してください。

スネークヘッドの混泳

スネークヘッドはあまり混泳相性が良い魚種ではないので、同種・他種ともに注意が必要です。

同種・近縁種との混泳

スネークヘッドは縄張り意識が強い魚なので、同種・近縁種とは激しく争います。そのため、単独飼育が基本ですが、3匹以上を飼育して縄張りを作らせないようにしたり、攻撃先を分散させることで混泳できる場合もあります。しかし、パワーバランスが崩れると大怪我をしたり、最悪の場合は死亡する個体が出てしまうので、同種・近縁種と混泳させる際は慎重に個体数を増やしてください。

他種との混泳

スネークヘッドは気性が荒い肉食魚なので、他種との混泳相性も良くありません。口に入るサイズの小型魚は捕食されてしまいますし、食べられないほどの大きさの魚種であっても縄張りを守ろうと攻撃を仕掛けに行く場合があります。一応、縄張りが重ならないほど大きな水槽で飼育したり、シェルターなどを多く入れることで、同じくらいのサイズの魚種とは混泳できる場合もありますが、確実とは言えません。そのため、他種と混泳させる時も慎重に導入し、いつでも隔離できる準備を整えてから試してください。

スネークヘッドの飼育で気をつけたい病気・怪我・事故

観賞魚の飼育において病気や怪我、事故は付き物です。ここでは、スネークヘッドの飼育において特に気を付けるべきトラブルについてご紹介します。

スネークヘッドの病気

白点病

白点病は飼育環境の悪化により、免疫力が低下すると罹患しやすくなる熱帯魚の代表的な病気です。原因は水中に常在する寄生虫で、発症すると全身に白色の斑点が現れ、かゆみが生じるためか体をあちこちに擦り付けるように泳ぐ症状が出ます。

水カビ病

水カビ病は水中に常在するカビの1種である、「水カビ」に寄生される病気です。何らかの理由で魚体やヒレに傷を作ってしまい、その傷に水カビが感染することで発症するケースが多いです。症状としては、魚体に白い綿のように見える水カビが付着し、その周辺が充血するなどが挙げられます。

ポップアイ

ポップアイは目が飛び出てしまう病気で、症状が進むと目が取れてしまうこともあります。原因は常在菌である「運動性エロモナス菌」に感染することで、白点病と同様に免疫力が正常であれば感染しません。同病原菌による病気は他にも松かさ病などがあり、合併症を起こすこともあるので注意してください。

穴あき病

初期の段階では魚体の一部に充血が見られる程度ですが、病状が進行すると充血の範囲が広がり、鱗が取れてしまう病気です。原因は「運動性エロモナス菌」によるものと、「エロモナス・サルモニシダ」によるものがあります。

スネークヘッドで起こりやすい怪我・事故

水槽からの飛び出し

スネークヘッドは遊泳力が強く、水槽から簡単に飛び出してしまうのでフタは必須です。魚体が細長いこともあり、意外と狭い隙間も通過して外に飛び出してしまうので、隙間を塞いだうえで重しをするなどしてフタをしっかりと固定してください。

ヒーターによる火傷

ヒーターは水を温めるために、表面温度はかなり熱くなります。そのため、スネークヘッドがヒーターに触れてしまうと火傷を負ってしまいます。火傷を防ぐためには、初めからヒーターカバーが付属している商品を使用するか、ヒーターに専用のカバーを取り付けると良いでしょう。

他の魚への攻撃・他の魚からの攻撃

混泳の項目で触れましたが、スネークヘッドは気性が荒い面を持つので、他の魚と混泳させると喧嘩になりやすいです。その際の攻防で怪我をする恐れがあり、その怪我に病原体が感染する可能性があるので注意してください。

目次

スネークヘッドの飼い方