メダカにオススメの水草13種類!屋内・屋外での管理方法

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メダカの飼育に水草は必要?

メダカに水草は必要?

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メダカ飼育にとって水草は、必須のものではありません。しかし、水草を入れることで様々なメリットも得られます。

 

水草は成長に必要な栄養を水中の養分から吸収します。メダカのフンや餌の食べ残しなども水草が成長するために必要な養分となるため、結果として水草を入れることで水質浄化の効果が得られます。

 

また、水草は二酸化炭素を吸収して酸素を出す光合成を行います。メダカは酸欠には比較的強いと言われていますが、エアレーションを入れずに飼育している場合は水草を入れることで酸素を補うことができます。

 

ただし、夜間になると、水草は光合成を行うのをやめ、呼吸だけを行うので、水中の酸素を使ってしまいます。そのため、水草の入れすぎには注意しましょう。

メダカに水草は入れた方が良い?

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水草は弱いメダカやメダカの稚魚の隠れ場所にもなります。特にメダカの稚魚は親メダカに見つかるとすぐに食べられてしまいます。親メダカと稚魚は別々の容器で管理するのが望ましいですが、容器の置き場がなくてメダカを分けられない場合や、知らぬ間に稚魚が生まれてしまう場合もあります。

 

そのような時に水草を入れておくことで、稚魚が親メダカに食べられるリスクをぐんと減らすことができます。

 

水草はメダカの産卵床としても利用することができます。産卵床は人工素材のものも多く市販されていますが、自然素材である水草はメダカも卵を産みつけやすくオススメです。また、水草はレイアウトとしてもメダカにとてもよくマッチしてくれます。

メダカと相性の良い水草(屋内・屋外別)

水草にもそれぞれ育成に適した環境が違ってきます。屋内・屋外の育成に適したメダカと相性の良い水草をご紹介していきます。

屋内飼育

水草によっては日光に長時間当てなければならないものや、二酸化炭素を必要とするものなど、飼育に少し手間がかかるものもあります。今回は光量が少なくても育ち、二酸化炭素の添加なども必要ない育てやすい水草をピックアップしてご紹介します。

マツモ

マツモは日本の広い地域に分布している多年生の水草です。日本産淡水魚と相性がよく、メダカにもオススメです。phによって葉の色が赤っぽくなったり緑っぽくなったりと変化するのも特徴で、水質悪化のサインとしてメダカ水槽に導入するのにも適しています。また、マツモは底床に根を張らずに浮遊する水草でもあります。

カボンバ

カボンバは観賞魚飼育では古くから利用される水草のひとつで、別名金魚藻とも呼ばれます。水質への順応性が高く、酸性から弱酸性であれば5~30℃程度の幅広い水温で飼育できる非常に丈夫な水草です。カボンバは浮遊性ではなく、底床に根を張るタイプの水草になります。

アナカリス

別名をオオカナダモといい、観賞魚水槽に入れる水草としては定番の種類です。南米が原産ですが、日本のあらゆる河川や池などにも自生しており、目にする機会が多い水草です。根を出す水草ではありますが、マツモのように浮かべておいても十分育成が可能な育てやすい水草です。

アヌビアス・ナナ

アヌビアスナナはアフリカ原産の水草で、おもに熱帯魚水槽でレイアウトに用いられることの多い水草です。あまり日光を必要とせず、流木や石などに活着させられるのでビギナーでも育成が容易です。光量もあまり必要なく、成長も遅いのでこまめなトリミングなどが必要ないのも魅力の一つです。

アマゾンフロッグピット

アマゾンフロッグピットは睡蓮鉢やビオトープなど、屋外でメダカを飼育する場合にも使われる浮き草ですが、水槽用ライトでも十分に育成が可能です。円形でスポンジ状の葉が水面に浮いている姿は観賞用としても人気が高く、葉も大きくならないので小型水槽でも用いることができます。

ウィローモス

ウィローモスは屋内の水槽飼育でよく使われる、おもに流木や石などに巻き付けて活着させるタイプのコケの一種です。非常に丈夫なのでアクアリウム初心者でも簡単に育成でき、他の水草とは一味違ったレイアウトを演出できるのでメダカ水槽にもオススメです。

屋外飼育

睡蓮鉢など屋外でメダカを飼育する場合、四季のある日本の気候に順応できる水草を選ぶ必要があります。夏の強い日光にも、冬の寒さにも耐える強い水草が適しています。

ホテイアオイ

水面に浮かべるタイプの水草で、日本ではなんと明治時代から観賞用として愛されてきたとも言われている睡蓮鉢などには定番の水草です。強い日差しと暖かい気候を好み、夏にはどんどん子株を出して増えていきます。

 

メダカの産卵床としてもよく用いられますが、成長が早い時期は根がとても長く伸びてしまい、メダカが絡まってしまうので注意が必要です。また、寒さや日照不足には弱く、屋内育成や冬場の育成は難しい水草でもあります。

スイレン

時期になると可愛らしい花を咲かせる水草の一種で、観賞価値も高く、上見がメインとなる屋外飼育にもオススメの水草です。スイレンの葉は、メダカが夏場の日差しから逃れる日除けとしての効果もあり、花も様々な色や形があります。

サルビニア

サンショウモ属に含まれる浮草で、中南米の熱帯や亜熱帯気候が原産の水草です。暖かい時期にはすごい速さで増えていき、あっという間に水面を覆い尽くしてしまうほど。波打つような葉が特徴的なオオサンショウモや、くるっとまるまった葉が可愛らしいサルビニアククラータなどがあります。

ミジンコウキクサ

メダカの餌にもなる非常に小さな浮草で、別名「仁丹藻」とも言われます。世界最小の顕花植物(花を咲かせて、実をつけ、種子をつける植物)でもあり、動物食に偏りやすいメダカの補助餌としても優秀です。真夏の直射日光では枯れる可能性もあるので、真夏は明るい日陰に移動させてあげましょう。

ウォーターバコパ

抽水性(根元が水に浸かり、葉は水面上に出る)の水草で、メダカのビオトープなどにオススメの植物です。春から秋にかけては、紫色の小さな花を咲かせ、観賞としても最適です。ちなみに水中で育成させることも可能です。

ウォーターコイン(ウォーターマッシュルーム)

アジアの広い地域に分布する抽水性の植物で、屋外のメダカ飼育に一緒に植えてあげるのにも適しています。初夏から秋にかけては小さな花を咲かせ、丸い葉も可愛らしくとても人気の水草です。育成はとても簡単で、鉢植えなどにしておくと管理がしやすいでしょう。

ナガバオモダカ

メダカの屋外飼育に用いる植物の中では比較的寒さに強い植物で、寒冷地以外では屋外での越冬も可能なのが特徴です。日当たりも一日のうち半分程度日光が当たっていれば育成が可能で、上品な白い花が咲きます。

メダカの水草水槽に必要な設備

メダカと水草を飼育するための水槽などでは、どのような設備が必要となるでしょうか。屋内・屋外飼育それぞれについて紹介します。

水槽などの飼育容器

屋内での飼育においては、置き場所やメダカの飼育匹数に応じた水槽が必要になってきます。水槽の大きさはできるだけ水量が多く確保できるサイズから始めてみると失敗が少なくなるでしょう。

 

屋外でのメダカ飼育については睡蓮鉢やプラケース、プラ舟などが向いています。また、見た目や耐久性に難はありますが、発泡スチロールが保温性にも優れており、飼育容器としておすすめです。

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フィルター

屋内でのメダカの水草水槽には濾過用のフィルターがあったほうがよいでしょう。メダカは小さな魚ですが、非常に食欲が旺盛で、ひっきりなしに餌を求めてついばんでいます。メダカは餌をよく食べるので、フンなどで水が汚れやすく、フィルターがないと水面に油膜が張りやすくなります。

 

ただし、メダカは水流を嫌いますので、上部フィルターや外掛け式フィルターは場合によってはあまりおすすめできません。もしも上部フィルターや外掛け式フィルターを使用する場合は、水流をできるだけ小さくするように流量を調整しましょう(製品によっては流量の調整機能がついたものがあります)。投げ込み式フィルターやスポンジフィルターは、比較的水流を発生させずに濾過でき流のでメダカとの相性は良いと言えます。

 

屋外飼育の場合はフィルターが不要と思われがちですが、可能であればエアレーションはしてあげた方が水質を安定化させやすくなります。また、水草を程度に植えてあげて、水質浄化や酸素を供給するなど、水草に働いてもらうことが重要です。

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照明(水槽ライト)

屋外の水草水槽でメダカを飼育する場合は、日光があるため照明器具は必要ありません。しかし、屋内の水草水槽でメダカを飼育するなら照明器具は必須となります。

 

特にガラス水槽などを直射日光が当たる場所に設置すると、コケや藻が発生してしまいます。そのため直射日光を避け、代わりに水槽用の照明器具を使いましょう。照明を設置することで水草の育成も可能となり、メダカの色揚げ効果や観賞価値も上がります。

 

最近では熱が発生しないLEDライトが消費電力も少なく、ランニングコストも安いため、おすすめです。

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その他必要な道具

メダカは日本の自然環境で生息している魚です。野生下では冬になると冬眠します。屋外で飼育する場合は、低温のままで一定の環境となりますが、屋内飼育の場合は室内の暖房・クーラーの影響により、水温が大きく変化してしまいます。

 

そのため、水温が下がってきたらヒーターなどを入れて水温を一定にする必要があります。また水草水槽ということで考えると、種類によっては底床に植え込む必要があります。水草を育成する場合は、メダカ専用の土などを底床に敷くことで、水草が成長しやすく、尚かつ、メダカにとっても水質の安定化を手助けしてくれます。

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メダカ水槽への水草の導入方法

メダカ水槽に水草を入れる際の注意点

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メダカ水槽に水草を導入する場合、底床に植えるタイプなら底砂を敷いておく必要があります。深さは最低でも4~5cmほどの量が必要になります。

 

ただし、浮遊性の水草の場合は底砂は必要ありません。また、水草の種類によってはポットに植えて育成できるものもあります。鉢植えにする場合や流木や石に活着させる水草のみ用いる場合は、水槽全体に底砂を敷く必要はないでしょう。

 

購入の際に注意したいのが水草の状態です。購入する場合は、葉が茶色く枯れていたり溶けたりしていない、綺麗な水草を選ぶようにしましょう。購入先の水質と自宅の水槽の水質が異なると、水草の種類によっては一時的に葉が溶けたりする場合もあります。ほとんどの場合は、環境に馴染むと新しい葉を出しますので心配はいりません。

メダカと一緒に水草を育てる際の注意点

メダカ容器の水草の管理方法

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今回ご紹介した水草のほとんどはどれも育成が容易で、初心者でも育てやすいものばかりですが、反対に増えすぎて困る場合もあると思います。水草が多すぎると、メダカが葉や根の隙間に挟まって動けなくなり、最悪の場合死んでしまうという事故も起こりえます。適度に間引いたり、トリミングをするようにしましょう。

 

また、水草の枯れ葉は水質悪化の原因となります。枯れた葉は水槽や容器の中に放置したままにせず、できるだけ取り除くようにしましょう。

メダカ水槽の水草が枯れる原因と対処法

メダカ水槽に入れている水草が枯れてしまう主な原因について解説していきます。

照明の強さが適切ではない

メダカと水草

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水草には適正な照明の強さがあります。アナカリスやマツモ、ホテイアオイなど、今回ご紹介した水草の場合が枯れてしまう場合は、大半が光の強さが足りないのが原因と考えられます。

 

特に、小型水槽用の照明はLEDの数もLEDの性能もそれほど高くない製品も販売されています。メダカを綺麗に見せるだけなら少ない光でも大丈夫ですが、水草の育成には向いていないライトの可能性もあるので光量不足で水草が枯れる場合は、より光の強い水草の育成に適したライトに変更しましょう。

 

また、アマゾンフロッグピットなどは暗めの環境で栽培されている場合などは、光が強すぎるとかえって枯れてしまうこともあります。水草の調子を見ながら適した光量はどれくらいか調整してみてください。

水質が悪化している

メダカ水草水槽の汚れ

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水草も生き物なので、水が汚れてくると葉が枯れたり溶けてくることがあります。メダカが調子を崩したりしないように定期的な換水をしていれば水草も枯れてしまうことはほとんどありません。

 

しかし、水草が好むphなどから水質が異なってくると水草も調子を崩しやすくなります(メダカのフンや食べ残しによる水質悪化ではphが低下します)。水草のためにも定期的な換水を心がけましょう。

水草に必要な栄養が不足している

メダカの排泄物が水草の栄養分になる

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水草は水中の栄養を取り込んで成長していきますが、水中に水草が必要な栄養分が少ないと水草が枯れてしまうことがあります。

 

今回ご紹介した水草は栄養剤を添加したり、栄養系の底床材を使うほど神経質な水草ではなく、メダカの排泄物などの汚れが栄養分として使われます。

 

前述したとおり、水質悪化は水草に悪影響を及ぼしますが、汚れを綺麗に取り除き過ぎると水草が吸収できる栄養分がなくなってしまいます。メダカの飼育している匹数などにもよりますが、毎日換水するなど、水換えのしすぎには注意しましょう。

メダカの水草水槽で混泳できる生体

メダカの水草水槽で混泳可能な観賞魚はどのような種類がいるでしょうか。基本的にはメダカは温和な性格なので、メダカと喧嘩をしないような生体であれば混泳は可能です。

ミナミヌマエビ・ヤマトヌマエビ

メダカの水草水槽にエビを入れよう

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ミナミヌマエビやヤマトヌマエビといったシュリンプ類はメダカとの混泳は問題ありません。メダカの食べ残した餌を食べてくれるため、水槽内の浄化にも貢献してくれるだけでなく、コケの付きやすい水草を綺麗に保ってくれる役割も担ってくれます。

残留農薬に注意!

「無農薬水草」と記載されている水草以外には農薬がついている可能性が高いです。メダカには残留農薬の影響はほとんどありませんが、エビなどの甲殻類は農薬に非常に敏感で、農薬が残っている水草をそのまま水槽に入れるとエビは死んでしまいます。

 

水草についた残留農薬を取り除くには、農薬の除去剤を使用します。あるいは、数週間から1ヶ月程度飼育容器とは別に水草だけを入れた容器を用意し、換水しながら農薬を抜いていきます。

石巻貝

メダカ水草水槽の貝

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石巻貝は水槽のガラス面に付いたコケを食べてくれる「おそうじ屋」として有名です。メダカとの相性ですが、お互いに攻撃したりしない温和な性質で、しかも飼育可能な環境がよく似ているため、混泳は可能です。

ドジョウ

メダカの水草水槽とドジョウの相性はGOOD

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メダカは水面付近を泳ぎ回るのに対し、ドジョウは底面付近を主な生活圏としています。また、ドジョウは性格もとても大人しく、メダカとの相性もバッチリです。メダカの食べ残しも食べてくれるのでお掃除やさんとしても重宝します。

コリドラス

コリドラスはメダカとも水草とも相性がいい

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コリドラスは底生のため、中~上層域を泳ぐメダカとは遊泳域が重ならないため、混泳は問題なく可能です。しかも、お互いに他魚には無関心な性質なので、ケンカなども起こりません。ドジョウと同様、コリドラスは底に沈んだメダカの食べ残した餌を食べてくれます。熱帯魚なので、水温には気をつけてください。

メダカは水草を食べる?

メダカはミジンコウキクサという水草を食べる

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基本的にメダカは雑食性で、なんでもついばんで食べる食欲旺盛さがあります。ただ、メダカには大きな葉を食いちぎるほどの力はありません。それにメダカの口はとても小さく、しかも上向きについているため、アナカリスやマツモなどは食べられることはないでしょう。

 

餌として水草を用いるのであれば、前述したミジンコウキクサがおすすめです。ミジンコウキクサはビタミンやミネラルが豊富で、しかも天然の生き餌となるため、数日外出するときなどにも便利です。しかも、カロチノイドが含まれているので、メダカの色揚げにも役に立つのでおすすめの水草です。

メダカ飼育と人工水草について

メダカ水槽に人工水草を入れてみよう

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本物の水草に似せて作られた人工水草は、最近では精巧になっており、本物のようなクオリティの商品も売られています。人工水草のメリットは管理が楽だという点です。本物の水草は枯れてしまったり、伸びすぎたり増えすぎたりしますが、人工水草はそんなことはありません。常に青々として、水槽の見た目が綺麗に保たれます。また、メダカの隠れ場としても有効です。

 

デメリットとしては、クオリティが上がったとはいえ、人工水草は本物の水草に比べると美しさという点で劣ってしまうという点です。また、人工水草は生き物ではないので、光合成で酸素を水槽内に供給したり、水質浄化をする役割がないという点です。

 

また、メダカは水草を産卵床として使用しますが、人工水草の中には産卵床として使用できる商品もあります。産卵床として使用できる人工水草は、本物の水草のように柔らかい素材で作られています。

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メダカ飼育に水草を上手に活用しよう!

メダカと水草を上手に育てる

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メダカはとても水草と相性がいい観賞魚です。水草水槽はレイアウトの楽しみも多く、見た目にも美しくて鑑賞の楽しみを実感できます。メダカは水草に産卵するため、繁殖にも水草は使うことができます。今回ご紹介した水草を上手に活用し、メダカ飼育をもっと楽しんでみてください。

メダカと水草の相性