タイゴーストが熱い!人気のカラーや飼い方は?

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タイゴーストザリガニとは

タイゴーストとはどんなザリガニ?

出典:Pixabay

タイゴーストザリガニとは、赤や白、青、黒などの模様がまだら状、マーブル状に入った珍しい色のザリガニです。「タイ」と国名がつきますが、実はそこら辺の小川や貯水池などに普通にいるアメリカザリガニと種は同じです。

 

アメリカザリガニはウシガエルの餌として国内に持ち込まれた、北米原産の外来種です。アメリカザリガニのうち、体色が突然変異により変化した個体を、交配を重ねて、ある程度固定させたものがタイゴーストザリガニです。

タイで観賞用に大量に生産されていることから、タイゴーストという名前で呼ばれることが多いですが、日本国内を始め、愛好家によって様々なカラーバリエーションが作出されています。

タイゴーストの価格

タイゴーストの価格には大きな差があります。作出されたばかりの非常に珍しい模様を持つ個体は、3万円から5万円と、非常に高価な値段がつけられていますが、お手頃なものでは2000円前後から観賞魚店などで販売されています。

 

ある程度珍しい模様の個体であれば、3000円から1万円程度の価格となります。珍種は海外で100万円以上で取引されたこともあり、価格はピンキリです。

タイゴーストの種類(カラーバリエーション)

タイゴーストの種類をご紹介します。カラーバリエーションが豊富なので、自分好みの個体を選ぶ楽しさもあります。

サンセット
サンセットはハサミや頭胸甲、尾の一部が赤や朱、またはオレンジ色で、あとは白または半透明の個体です。比較的流通量は多いです。

トリカラー
青、赤、白の3色を持つ個体。ハサミが赤で頭胸部が青、腹部が白または半透明の個体が多く見られます。

COW(カウ) ホルスタインの模様のように、黒白に分かれた個体です。ハサミや腹部が黒く、頭胸部が白いパターンがよく見られます。

マーブル
赤、青系ともにあり、くっきりと体色が色分けされた他の品種と違い、大理石のように不規則に色が混じり合い、幽玄な雰囲気です。

ドット
白色の体に青や赤、朱、黒などの斑点が星空のようにちりばめられたような模様の美しい個体です。

COWドット
COWとドットが混じったようなカラーパターンの個体で、非常に高価。流通量も多くありまん。

白、青
白や青の単色だけの個体です。比較的安価で流通量も多く、入手しやすいでしょう。入門向きです。

ゴールデンキング
ゴールデンキングは比較的新しい品種で、金色っぽい真鍮のような色をしています。お値段は高めです。

タイゴーストの飼育方法

タイゴーストには隠れ家を作ってあげよう

出典:写真AC

タイゴーストは水を汚すので、能力が高いフィルターを使いましょう。スポンジフィルターはハサミでボロボロにされることがありますので、使用はおすすめしません。隠れ家となるシェルターを多めに入れましょう。冬眠させないのであれば、ヒーターで水温を20度程度に保ちます。脱出しないように蓋もしておくと万全です。

タイゴーストの餌

タイゴーストの餌は、ホームセンターや観賞魚店などで売られ ているザリガニの餌で飼育できます。ただし、ザリガニは体色が餌によって大きく左右されますので、専用フードを与えるとタイがオーストの魅力を最大限引き出すことができます。

 

赤を強く出したいならばカロテノイドを多く含む餌を与えます。専用品以外であれば、金魚や錦鯉の色揚げ用の餌などに赤い色素の色揚げ効果があるものがあります。逆に青を強調したいならば、カロテノイドを含む野菜類などを与えるのは控えるといった工夫も必要です。さらに、専用のミネラル・バクテリア剤も発売されています。

紅蜂/Strong Glow ゴーストザリガニ専用ミネラル&バクテリア

紅蜂/CRAYFISH FOOD SMALL ゴーストザリガニ専用フード(小粒)

sakura.com/先生 ゴーストザリガニ専用フード

タイゴーストの繁殖と遺伝

タイゴーストは春から秋にかけて繁殖します。オスメスが向かい合うようにして交尾し、メスが腹部の裏側に200~300個ほど抱卵します。孵化した稚ザリは一定の大きさになるまで、メスが保護します。抱卵後はオスとメスを別にする方が良いでしょう。

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特殊な模様をしている個体でも、子にその形質がそのまま引き継がれるのは 一部に過ぎません。同種の親で交配させても、親に似た個体の出現はごくわずかとなります。稚ザリは十分に餌を与えていても、脱皮直後の殻が柔らかい時に共食いされることがあります。目的の模様が出現した稚ザリは早い段階で隔離し、共食いを防ぎます。

タイゴーストの新しい品種を作ろう!

金魚や錦鯉、メダカ、ビーシュリンプは今でも新しい品種がどんどん作られています。タイゴーストもそれらと同様に、今後どんどん新しい品種が作出されることでしょう。タイゴーストは、飼育しやすく繁殖させやすい生き物ですので、ぜひご自分のオリジナル品種の作出にチャレンジしてみるのも楽しみの一つではないでしょうか。

 

タイゴーストってどんなザリガニ?