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水槽にバックスクリーンを貼る4つのメリット
水槽にバックスクリーンを貼ることでどんなメリットがあるのでしょうか。4つのメリットをご紹介します。
1.後ろの配線・配管を隠せる
水槽の背面はエアレーションのチューブやヒーター、フィルターの配線など何かとごちゃごちゃしがちです。水槽にバックスクリーンを貼ることでそれらを簡単に隠すことができます。背面の配線が見えないだけで、水槽の外観はスッキリしてより綺麗な印象を与えてくれます。
2.光が入らない面を作ることができる
バックスクリーンがないと水槽のあらゆる面から光が差し込むため、魚が落ち着かないとも言われています。バックスクリーンがあることで、魚側からも水槽の外の様子が見えなくなる面ができ、ストレスを軽減する効果があります。特に小型のラスボラなどの臆病な魚種に対しては、バックスクリーンはとても有効です。また、日光の入射も抑えることができるため、コケ対策としても有効です。
3.背面の苔や汚れが目立ちにくくなる
日光以外の原因でも、水槽にはコケや汚れがどうしても発生してしまいますが、バックスクリーンを貼っていれば背面のコケや汚れは目立ちにくくなるという効果もあります。日々のメンテナンスで汚れやコケを取り除くことがえきるとはいえ、少しでも目立ちにくくしてくれるバックスクリーンはメリットも大きいと言えます。
4.水槽内にメリハリが生まれる
バックスクリーンを用いることで水槽にメリハリをつけることができます。水草の植え方や流木の置き方では表せない、奥行き感やコントラストを作るのにもバックスクリーンは一役買ってくれます。
水槽のバックスクリーンの色と効果
バックスクリーンには何パターンかの色があります。それぞれどのような効果の違いがあるのでしょうか。
青
青のバックスクリーンは海水水槽などに特にマッチします。黒ほどコントラストははっきりとはせず、ぼんやりと広い空間を演出するのに最適です。また水草の緑色や赤色にも相性はよく、水草の鮮やかさを引き出してくれます。一方で、黒色が多いコード類などはやや目立ってしまう点、コケなども黒っぽい色のために目立ってしまうというデメリットもあります。
黒
黒は青よりもより引き締まった空間を演出できます。コードや配管類を隠すにも最適で、コケなどもとても目立ちにくくなります。ただ、水槽写真の撮影においては、黒のバックスクリーンは人影を反射しやすく向いていません。
すりガラス
すりガラスはぼんやりと背面をぼかすことができます。水槽外からの光を完全に遮断するわけではないので、黒や青のバックスクリーンに比べて、水槽内は明るく見え、奥行き感も演出できます。ただ、配管などは綺麗には隠せないというデメリットがあります。
その他
上記で挙げた種類の他、水草や岩石の写真をプリントしたバックスクリーンなどがあります。狭い水槽などで、あまりアクセサリーや水草でレイアウトができない場合でも、これらのバックスクリーンを用いることで手軽に雰囲気を演出することができます。スリム水槽などを華やかにしたい方にはおすすめです。
おすすめの水槽用バックスクリーン10選
様々なタイプのバックスクリーンの中から特におすすめの商品をご紹介します。
30cmキューブ水槽用 丈夫な塩ビ製バックスクリーン 30×30cm
30cmキューブ水槽用 丈夫な塩ビ製バックスクリーン 30×30cm 黒
バックスクリーン ARTI(アルティ)30 オーシャンブルー(35×50cm)
バックスクリーン ARTI(アルティ)30 オーシャンブルー(35×50cm)
ニッソー AQ−59 バックスクリーン 450 黒
コトブキ工芸 リバーシブルスクリーン450 K-
RG−30水槽用 丈夫な塩ビ製バックスクリーン 28.3×27.5cm 青
ニッソー AQ−123 バックスクリーン 900 黒
バックスクリーン 60cm水槽用 写真付き黒地
コトブキ工芸 雅スクリーン NO−3赤富士 60cm水槽用
60cm水槽用 丈夫な塩ビ製バックスクリーン 60×35cm ホワイトスモーク
60cm水槽用 丈夫な塩ビ製バックスクリーン 60×35cm ホワイトスモーク
寿工芸 3Dスクリーン 岩石600
水槽のバックスクリーンの貼り方
バックスクリーンは水槽の外側からテープで貼るだけにしている方も多いと思いますが、道具を使って順序良く行えば、非常に綺麗に貼り付けることも可能です。
貼り付けに必要な道具
綺麗に貼り付けるためには以下の道具を準備しておきましょう。フィルム貼り用のキットも販売されていますので、そちらを利用するのもおすすめです。
バックスクリーン
中性洗剤
タオル数枚
大きめの定規
スクレイパー
カッター
スプレーボトル
手順
① まずはバックスクリーンを貼り付ける水槽の面を乾いたタオルで綺麗に拭きます。
② 水槽壁面にスプレーで中性洗剤を吹きかけます。中性洗剤は水で薄めておきましょう。バックスクリーンにも少し吹いておくと貼りやすくなります。
③ フィルムを裏面から剥がし、素早く角から貼っていきます。この段階ではフィルムと水槽面の間に所々、気泡が入っているかと思いますが問題ありません。
④ スクレイパーを使ってバックスクリーンを水槽に密着させながら、気泡を抜いていきます。フィルムをずらしたり、傷つけたりしないように注意しましょう。
⑤ 十分に密着させたら、水槽に合わせて余分な部分をカットします。さらにタオルで残りの気泡を押し出し、余分な水分を拭き取ります。
⑥ 水槽を自然乾燥させます。十分に乾いたら、完成です。
水槽のバックスクリーンは自作できる?
市販のバックスクリーンで大半は間に合いますが、オリジナルの写真や絵などをバックスクリーンで使いたいという方は、ラミネーターを使って自作することも可能です。ラミネートしたものであれば、ある程度の汚れや水分にも強いので水槽に貼り付けても長持ちします。市販のもので満足できない方は、オリジナルのバックスクリーン作りにもチャレンジしてみてください。
水槽にバックスクリーンを貼ってみよう!
撮影:FISH PARADISE!編集部
バックスクリーンは魚を飼育する上で必ずしも必須の道具ではないので、水草水槽などのレイアウトに凝っている方以外は使っていない方も多いと思います。しかし、バックスクリーンを導入することで様々な効果やメリットがあり、きっとあなたのアクアリウムスキルを一歩前進させてくれると思います。貼り方も意外と難しくないので、まだ使ったことのない方はこの記事を参考に一度使ってみてくださいね。