カルキ抜きの方法や抜けるまでの時間は?魚に安全な水を作ろう!

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カルキ抜きとは

カルキ抜きとは

撮影:FISH PARADISE!編集部

カルキ抜きとは、水道水から塩素を抜く作業のことをいいます。私たちが普段使っている水道水は、一般的に殺菌・消毒のために塩素が加えられていますが、観賞魚にとって塩素は好ましい成分ではありません。

 

塩素は魚のエラから体内に取り入れられてしまうため、体調を崩す原因となり、最悪の場合ショック死を招いてしまうこともあります。そのため水道水から塩素を抜くカルキ抜きが必要になります。

 

また、塩素は水槽内のバクテリアにも悪影響を与えてしまうとされていますので、取り除く必要があります。

カルキ抜きの5つの方法

飼育水を作るためのカルキ抜きには、主に4つの方法があります。

汲み置く

カルキ抜きの方法は汲み置きが有名

出典:写真AC

何も使わずに最も簡単にカルキを抜く方法が水をバケツなどに汲み置きして、日光が当たる場所に置いておくという方法です。日光に当てなくても塩素は抜けていきますが、当てた方が早く抜けます。もっとも手軽な方法なので覚えておきましょうね。

煮沸する

煮沸でカルキ抜きをする

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水道水を煮沸することでもカルキ抜きを行うことは可能です。この方法も特に道具を使用したりはせず、比較的早くカルキ抜きが可能ですが、火にかける手間や観賞魚に適する水温に合わせる手間を考えると、あまりおすすめはできません。

中和剤を使用する

中和剤でカルキ抜き

撮影:FISH PARADISE!編集部

観賞魚の飼育水を作る上では、中和剤を使用する方法がおすすめです。非常に早くカルキ抜きを行えることに加え、市販の中和剤には水道水に含まれる重金属の除去やpHの調整を同時に行ってくれるものもあります。

 

観賞魚の健康を幅広く管理する上では、中和剤にカルキ抜きを取り入れるのが良いでしょう

浄水器を使用する

浄水器でカルキ抜き

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浄水器によるカルキ抜きもとても便利な方法です。水道水を浄水器に通すことで、その水は塩素が抜けた水になるためすぐに飼育水に使用できます。金銭的に余裕のある方は、浄水器を導入することでカルキ抜きの手間を大きく省くことができます。

エアレーション(曝気)する

エアレーションでカルキ抜き

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水道水にエアレーションを施すことでもカルキ抜きは可能です。汲み置きや煮沸する場合と同様、薬剤を使用しないので安全にカルキが抜けた水を用意できます。

 

ただし、この方法はかなりの時間を要することは留意しておいてください。少しでも時間を短縮したいのであれば、日光を当てながら行ったり、水量に対して十分な吐出量を持つエアポンプを用意する、などすると良いでしょう。

カルキ抜きにかかる時間

カルキ抜きにかかる時間

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カルキ抜きにかかる時間は方法によってかなりの差が出ます。ここでは、それぞれの方法について目安となる時間をご紹介します。

汲み置きの場合

カルキ抜きにかかる時間ですが、汲み置きの場合であれば、 丸一日(24時間)が目安です。煮沸した場合は数十分で完了しますが、常温に冷やすのに時間がかかってしまいます。

煮沸する場合

上記の通り、カルキ抜き自体にかかる時間は数十分で済みます。しかし、煮沸させるまでの時間と冷ますまでの時間、ならびに手間が多大にかかる点に注意してください。

 

例えば、45cmの規格水槽には約32Lの水が入ります。水換えは通常1/4~1/3程度の量を交換するため、約8~11Lの水を沸かした後に冷まさなければなりません。

中和剤・浄水器を用いた場合

中和剤を使用した場合は、 水道水に中和剤を入れればすぐにカルキ抜きが終わりますので、時間と手間、手軽さを考えるとやはり中和剤がおすすめです。

 

ちなみに、浄水器も購入さえしてしまえば、ホースで水を通すだけですぐにカルキ抜きは終わりです。

おすすめのカルキ抜きを厳選して紹介!

おすすめのカルキ抜き商品をご紹介します。中和剤には塩素除去意外にも様々な効果を併せ持った商品があるので、特におすすめです。

熱帯魚全般におすすめのカルキ抜き

テトラ コントラコロライン プラス

ドイツの有名なアクアリウム用品メーカーである、テトラ社が生産しているカルキ抜き剤で、海水・淡水の両方で使用できます。

 

観賞魚全般に使用できる基本的な中和剤で、カルキはもちろん、塩素とアンモニアが反応して生じる有害物質である「クロラミン」も速やかに中和します。

 

さらに、ミネラルの1種であるヨウ素化合物も含まれており、水道水をより自然水に近づけ魚に活力を与えてくれます。

エーハイム フォーインワン

こちらもドイツの有名メーカー、エーハイムから発売されているカルキ抜き剤です。4つの機能を1本にまとめることをコンセプトに開発された商品で、これ1つで一般的な熱帯魚や水草の水槽であれば、効果的な水づくりが可能です。

 

具体的にはカルキ抜きの他、魚の粘膜保護・濁りの解消・水道水中の重金属の無害化・魚の健康に寄与するビタミンBの添加、の効果が得られます。ちなみに、こちらは淡水専用です。

金魚・メダカにおすすめのカルキ抜き

スドー メダカの源水

メダカをはじめとした日本産淡水魚の飼育に適したカルキ抜き剤です。中和剤の他に海水由来の天然ミネラルが含まれており、メダカなどの体調を整え成育を助けてくれます。

 

さらに、サンゴ粉末も配合されているため飼育水の酸性化を抑制し、弱アルカリ性を好むメダカなどの日本産淡水魚が好む水質の維持に役立ちます。

ジェックス 金魚元気 うるおう水づくり

金魚の飼育を主眼とした、粘膜保護剤が配合されたカルキ抜き剤です。同商品には金魚の粘膜保護に寄与するうるおい成分が豊富に含まれているため、金魚の健康的な成育が期待できます。

 

他にも、水道水中の重金属を中和するキレート剤などが配合されており、金魚に適した水づくりが可能です。また、キャップは工夫がされた計量キャップになっており、小型水槽でも使用しやすくなっています。

たくさん水換えをするには浄水器がおすすめ

マーフィード スタンダードネオ

観賞魚用の活性炭式浄水器です。本体と接続するホースにはクイックジョイントが採用されていて接続がワンタッチで可能、本体にリフトハンドルが付属しており持ち運びも容易など、従来商品よりも利便性が追及されています。

 

能力も毎分7L以下と短時間で大量の浄水を用意できるため、たくさんの水槽や大型水槽を運用している場合は、カルキ抜き剤を使用するよりも結果的に時間や手間、維持費などを削減できることもあります。

カルキ抜きは入れすぎても大丈夫?

カルキ抜きの入れすぎは大丈夫?

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塩素中和剤には商品ごとに、水量に対して規定量が決められています。基本的にはその量を守っていれば魚に影響が出ることはありませんが、間違って多く入れてしまっても、多少であればそれほど問題はなく、そのままで構いません。

 

ただし、 明らかに過剰な量を投入し続けてしまうと繁殖や産卵に影響を及ぼしてしまうとも言われています。また、過剰投与が原因で、ヒレがボロボロになってしまったという報告もあるようですので、基本的には規定量をしっかり守るようにしましょう。

塩素は水草にも影響する?

水草もカルキ抜きの必要があるの?

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魚はエラから塩素を吸収してしまうと言いましたが、水草メインの水槽の場合にも基本的にはカルキ抜きは必要です。水草は魚ほどすぐに目に見えて大きな影響は出ませんが、先ほど述べた通り、塩素は水中のバクテリアにもダメージを与えてしまいます。

 

そのため、水草水槽であってもバクテリアのろ過システムが安定せず、その結果、水草に茶ゴケが生えてしまうなどの弊害も起こり得るといえます。水草メインの水槽であってもカルキ抜きはしっかりと行いましょう。

カルキを抜いた水はすぐに使うべし!

カルキ抜きした水はすぐ使う

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皆さんご存じの通り、カルキは水道水の殺菌・消毒のために添加されているものです。カルキによって大腸菌をはじめとした細菌類を滅菌しているので、私たちは水道水を安全に使用できています。

 

そのカルキを抜くと、もちろん殺菌作用も失われてしまうため、放置しておくと雑菌が増殖して水が傷んでしまいます。

 

雑菌が増殖してしまった水は飼育水としても適しておらず、熱帯魚などの病気の原因にもなり得るので、カルキ抜きをした水はすぐに飼育水として利用してください。

カルキ抜きをしっかりして、健康に魚を育てよう!

カルキ抜きは飼育で超重要

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魚を飼育する上で、カルキ抜きはとても大事な作業です。せっかく買ってきた魚を塩素でショック死させないためにも、しっかりとカルキ抜きを行い、健康に観賞魚飼育を始めましょう。

 

今回ご紹介した商品などを使えば、とっても簡単にカルキ抜きが出来るので是非、使ってみてくださいね。

 


カルキ抜きは中和剤が手軽でおすすめ