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ピンポンパールとは

撮影:FISH PARADISE!編集部
ピンポンパールは、最近人気となってきている、金魚の品種のひとつで、ピンポン玉程度の大きさと、白く浮き出た鱗が真珠(パール)のように見えることから、この名前がついています。
もともと中国発祥の金魚であるチンシュリンを繁殖する際に、個体変異として生まれた短尾で丸い個体を選抜して繁殖させることでできた品種です。
寿命は5〜6年ほどといわれていますが、10年以上生きる場合もあります。大きくなると、ソフトボール並みの大きさになることもあります。
ピンポンパールは弱い品種?飼育難易度をチェック!
ピンポンパールは丸い体が特徴で、それゆえ泳ぎがあまり上手くありません。また、国内で流通しているピンポンパールの多くは東南アジア産で、低水温に弱いものが多いです。そのため、飼育にあたって水温・水流など気にしなければならない点があり、確かに他の品種よりも飼育難易度は高いと言えるでしょう。
ただし、日本の環境で飼育された国産ピンポンパールも販売されており、国産の方が外国産に比べやや飼育しやすいとされています。本記事での注意点を念頭において、大切に飼育していきましょう。
ピンポンパールの飼育設備
ピンポンパールを飼育する際に準備するものは、基本的には他の品種と変わりません。
水槽
金魚鉢でも飼育できますが、水温が比較的安定する30cm以上の規格の水槽を使用した方が良いです。
フィルター
あまり水流がでない底面フィルター・投げ込み式フィルター・外掛けフィルターがおすすめです。
水作エイトM 40〜45cm水槽用水中フィルター・投げ込み式フィルター
底床材
底面フィルターにする場合は硅砂や大磯砂など、砂目が粗いものを選びましょう。
ヒーター
ピンポンパールは水温の急激な変化にとても弱いです。安定した水温を維持するために、ヒーターは必須です。
ジェックス GEX NEWセーフカバー ヒートナビ SH160
水温計
ヒーターと合わせて水温計を設置しておくとなお良いです。
ピンポンパールの餌
ピンポンパールの餌は他の品種と同様のものを用意すれば大丈夫です。ペレットに合わせて、時々アカムシをあげても良いでしょう。
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ピンポンパールの飼育のコツ
ピンポンパールの飼育のコツとしては、水温・水質の変化を極力減らすことがあげられます。こまめに吸い込み掃除と少量の水換えを行い、水温はヒーターを使って一定にしましょう。水温の急激な変化は転覆病の原因にもなります。
一回の餌量も食べきれる量にして、水槽内に残り餌が出ないようにすることで、水質を悪化させないようにします。また、搬入時に塩浴または薬浴を行うことで病気を防ぐことができます。
ピンポンパールの混泳
ピンポンパールは泳ぎがあまりうまくなく、他種個体に餌を取られたり追いかけ回されて弱ってしまうこともあるので、混泳にはむいていません。水質の変化にも敏感な種類なので、同種個体のみでの飼育が良いでしょう。
ピンポンパールの繁殖
飼育難易度が高いピンポンパールですが、繁殖は一般的な金魚と同様に行います。2〜3歳ごろが繁殖適齢期となっており、春から夏にかけてが繁殖の季節となっています。
可愛いピンポンパールを飼ってみよう
今回は可愛らしく泳ぐピンポンパールについてご紹介しました。見た目と裏腹に飼育が難しいピンポンパール。こまめに面倒を見てあげるのが長生きさせる秘訣です。
今まで金魚の飼育をしてきたあなたも、そうでないあなたも、ピンポンパールの飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。