水泡眼はほっぺたが可愛い金魚!袋は破けても治る?

水泡眼とは

大きな水泡眼

 

水泡眼とは金魚の品種の一つで、 眼が上を向き、ほっぺたの部分に膨らんだ袋がついているとても個性的な魚です。この袋は眼球の角膜が大きくなったもので、袋の中はリンパ液で満たされています。

 

背びれがないのも大きな特徴で、水槽での横見だけではなく、らんちゅうのように上から鑑賞するのにも適しています。また、中国では水泡眼の顎にさらに二つの袋がついた「四泡」と呼ばれる品種も作出されています。

 

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水泡眼の歴史

水泡眼の歴史

 

水泡眼は中国で作出された金魚で、宮廷の支配層によって長らく飼育され、門外不出とされていました。そのため、どのような経緯で作り出されたから諸説ありますが、同じ中国金魚で体型がよく似ている頂点眼(ちょうてんがん)と同時期に作出されたといわれています。

 

王朝の崩壊により一般人にも知られることとなり、現在では中国金魚の定番種とも言えるほど浸透しています。日本には昭和33年に初めて輸入されました。

 

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水泡眼の基本的な飼い方

水泡眼の飼育方法ですが、他の金魚と水質や水温などで大きく異なることはありません。ただし、最大の特徴であるほっぺたの袋が破けないような配慮が必要です。

水槽

水泡眼は最大で15cm程度に成長します。小さな頃は30cm水槽でも飼育は可能ですが、成長することを考慮して最低でも45cm、複数個体を飼育する場合は60cm水槽を用意することをおすすめします。

 

また、上見で楽しむために小さめのプラ舟やらんちゅう水槽での飼育もおすすめです。

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らんちゅう水槽

水温・水質

水泡眼は、特別神経質なことはなく。一般的な金魚と同じように飼育することができます。国産や中国産の金魚は寒さにもある程度強く、しっかり管理すればヒーターなしでも十分飼育可能ですが、近年は東南アジア産の個体も増えています。

 

そのような個体の場合はヒーターを用い、水温を26℃前後に保つほうが安心です。水質もしっかりと水合わせをして、弱酸性に保っていれば特段デリケートに考える必要はありません。外部フィルターを用いる場合は水流が強くならないように注意しましょう。

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砂利

水泡眼のほっぺたの袋を傷つける可能性のある尖った砂利は使用しないほうが良いでしょう。眼の細かい大磯砂や角が丸い五色石がおすすめです。

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大磯砂

新五色石

レイアウト

水泡眼が泳ぎ回って袋を傷つけてしまわないように、余計なアクセサリーは入れないほうが無難です。また、投げ込み式フィルターやヒーターの配置によって、水泡眼が挟まってしまうような空間を作らないようにすることも重要です。

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水泡眼の餌

水泡眼の餌は一般的な金魚の配合飼料で良いでしょう。ただ、水泡眼はそれほど泳ぐのが得意ではありませんので、浮上性の餌よりも沈下性の餌を与えると良いでしょう。

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水泡眼の混泳

水泡眼の混泳

 

水泡眼の混泳ですが、混泳相手に袋を破られてしまう可能性があるので、異種とは基本的にNGです。

 

金魚同士でも、動きの早い和金型の金魚などとは混泳は不向きです。混泳はできるだけ同品種で行い、異なる品種の金魚とも行わないほうが安心です。

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水泡眼の袋が破れた!大丈夫!?

水泡眼の袋が破けた時はどうする?

 

気をつけて飼育していても、ふとした時に袋を傷つけてしまい、破れてしまうこともあります。水泡眼の袋が破けるとすぐに死んでしまうと思われる方もいると思いますが、そんなことはありません。1

 

100%ではありませんが、破れた袋は再生してもと通りになる場合も意外とあります。もしも、何かの拍子で破けてしまったら、塩浴や薬浴を行い、破れたところから病気が発生しないようにしてあげると良いでしょう。

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ほっぺたがキュートな中国金魚、水泡眼

水泡眼の飼育

 

中国で作出された水泡眼は、他の金魚や観賞魚にはない独特の見た目がなんとも可愛らしい金魚です。ほっぺたをふりふりしながら餌をねだってくる水泡眼に、あなたもメロメロになること間違いなし。まだ飼育したことの無い方はぜひ、水泡眼を検討してみてはいかがでしょうか。

水泡眼がいっぱい