タイラバにおけるリールの重要性

タイラバで釣果を伸ばすためにはリールの性能がとても重要です。それは、最も効果的なアクションである 「等速巻き」(一定の速さで巻き上げること)をスムーズに行うために必要不可欠だからです。
簡単なようで奥が深く、一定の速度でぶれなく巻き上げるためには、ギア比やハンドル形状も大きく関係します。
また、100m以上の水深から80cm以上のマダイを釣り上げる場面もあり、糸巻き量やドラグ力など軽視できないポイントがいくつも詰まっています。
/タイラバリール選びの4つのポイント

数あるタイラバリールの中から最適な機種を選ぶために、外せない重要なポイントを4つご紹介します。
1.タイラバリールのタイプ(スピニングorベイト)
タイラバでは一般的にベイトリールを使います。等速巻きがしやすく、フォール中や着底直後のアタリにすぐさま対応できることが大きな利点です。一方、スピニングリールでの等速巻きは慣れが必要で、少し神経を使います。
その反面バックラッシュする心配がないため、広範囲を探る「キャスティングタイラバ」ではスピニングがメインとなります。
2.タイラバリールのサイズ(番手)
ベイトリールでは150~200番前後が主流です。使うラインもPE1号前後と細く、水深は深くとも100m程なので、あまり大きな番手は必要ありません。スピニングの場合は2500~3000番がよいでしょう。
大きな番手では重く、度重なるキャストで腕に負担がかかってしまいます。
3.タイラバリールのギア比
タイラバではパワーギアのリールがよく使われます。パワーギアの方がハンドル1回転あたりの糸巻き量が少なく、等速巻きしやすいです。パワーがあるので、重量のあるタイラバを使う場合もおすすめ。
一方で、ハイギアはハンドル1回転あたりの糸巻き量が多いため、等速巻きする際に慣れが必要となります。ただ、素早く回収できるので、手返しよく釣りができるというメリットもあります。
4.タイラバリールのハンドル
タイラバではダブルハンドルのリールをおすすめします。ダブルハンドルは重心が一定なので比較的等速巻きしやすいというメリットがあります。シングルハンドルは慣れないと回転速度にばらつきが出てしまいます。
パワーハンドルも同様ですが、水深があったり、潮が速かったりなどする場合に楽に巻き上げられるので、状況によって使い分けることが重要です。
/タイラバリールにカウンターは必要?

カウンターが付いていると水深や巻きスピード、フォールスピードを数値で確認することができます。水深がわかると、アタリがあった層を重点的に狙えるため効率的です。
また、スピードが具体的に確認できると等速巻きしやすいだけでなく、反応のよい速さを正確に把握できるので大きなメリットと言えます。
タイラバリールにフォールレバーは必要?

フォールレバーのあるリールはフォールスピードを自在に調整できるため、有利です。マダイはフォール中もしっかり目で追っています。
そのため、適切なフォールスピードであればマダイが違和感を持たず、フォール中もしくは着底直後の巻き上げでバイトする確率を大幅に上げることが可能です。
/おすすめタイラバリール14選
オススメのタイラバリールを一挙にご紹介していきます。スペックも様々ですが、自分にあったタイラバリールを見つけてみてください。
シマノのおすすめタイラバリール
炎月CT 150PG
初心者でも手が出しやすい価格帯の本格派タイラバリール。フォールレバーとカウンターが搭載されており、正確な情報を元に効率よく攻めることが可能です。
炎月 100PG
巻き上げの滑らかさに優れたタイラバ専用リール。パワーギアの他にハイギアモデルもあり、状況に合わせて使い分けることも可能です。
オシアコンクエスト CT200PG
剛性に定評のあるオシアコンクエストのカウンター搭載モデル。フォールレバーも採用されており、タイラバでの操作性は申し分ありません。
炎月 プレミアム 150HG
フォールレバーとカウンター、スプールに追従するレベルワインドによって、安定した等速巻きとフォールスピードを実現しました。ハイギアの他、パワーギアがラインナップ。
ダイワのおすすめタイラバリール
紅牙 IC 100P-RM
カウンターを搭載したタイラバに特化したリール。105mmのロングパワーハンドルが採用され、大物でも安心してやり取りできます。
紅牙 TW ハイパーカスタム
コンパクトなフォルムとハンドルの滑らかな回転性能によって、ストレスのない等速巻きが可能。パワーギアとハイギアの2つラインナップがある点も魅力的です。
最大ドラグ力(kg):5
自重(g):205
巻き取り長(cm):91
PE糸巻き量(号-m):1.0-300,1.5-180
ソルティガ BJ 100P-RM
堅牢なボディと優れた実釣性能を誇るハイエンドモデル。パワー、ドラグ力、糸巻き量、どれを取ってもパワフルで大物にも安心して対応できます。
スパルタン MX IC 150H
カウンターが搭載されたハイギアモデル。ロングパワーハンドルによって、ハイギアながらも力強い巻き上げが可能です。
紅牙MX 2508PE-H
キャスティングタイラバに適したスピニングリールです。ドラグ性能に優れ、マダイの急な突っ込みにも落ち着いて対応できます。
最大ドラグ力(kg):7
自重(g):210
巻き取り長(cm):84
PE糸巻き量(号-m):0.8-200,1-140
コスパがいいおすすめタイラバリール
シマノ 炎月BB 100PG
パワーギアとロングクランクハンドルが搭載されており、等速巻きしやすくパワーも十分。価格も¥10,000前後と性能、価格ともに優秀な1台です。
軽量かつ十分なパワーがあり、ラインもしっかり巻けるためタイラバに必要な機能がそろっています。価格も¥10,000を切るので最初の1台におすすめです。
アブガルシア REDMAX船3
タイラバに適したアブガルシア製のベイトリール。ハイギアかつ120mmのロングハンドルによって手返しよく釣りができます。価格も¥6,000前後とリーズナブルです。
テイルウォーク TAIGAME DGN 63
デジタルカウンターがついたハイコスパなタイラバリール。シックなデザインでどんなロッドにも合わせやすく、PE1号を200m巻けるキャパで初心者アングラーにもおすすめです。
ダイワ スポーツライン タイラバ
豊富な糸巻き量と扱いやすいギア比、軽量ボディを兼ね備えた使いやすいリールです。価格も¥7,000前後とおすすめです。
ダイワ ライトゲーム ICV 200H
ダイワ製の水深カウンターを搭載したベイトリール。カウンターが付いているにも関わらず、価格は¥10,000前後とコストパフォーマンスに優れます。
自身にあったタイラバリールを手に入れよう!

タイラバはそのゲーム性の高さから船釣りの中でも人気のジャンルです。人気がゆえに多種多様なリールがあり、選ぶのに苦労してしまうことも。その際に今回、ご紹介したリール選びのポイントやおすすめのリールが参考になれば幸いです。
自身にあった最高の1台を見つけて、より一層タイラバを楽しみましょう。